オナガの真実
市鳥のオナガが今日はやけにギャーギャー騒いでる
いつもは警戒心が強くて、なかなか写真に撮れないのに・・・
どうやら巣立ち雛の群れがきてるらしい
7~8羽の家族が家の前の桜の木や、お隣の桜の木、ウチの庭木を
ギャーギャー鳴きながら飛びまわってる・・・巣立ち雛はまだ尾が短く嘴も薄い色
まだ自分で餌を上手く採れない幼鳥はこうして親鳥からの給餌を待っている
黒い帽子を被って、ブルーグレイのタキシードを着てるような姿
水平に飛ぶ姿は優雅ですが、カラスの仲間です。
しかも鳴き声を聞いたら、一大事か事件か、とびっくりします。
ギューイギュイギュイ・・ギャー・ギー・ゲー・・と大きな汚い声で鳴くのは警戒音声で
良く群れでカラスを攻撃してるのを見かける
最初カラスが群れを襲ってるのかとヤキモキしたが、
モビング(疑攻撃)行動や、巣を守るための集団防衛行動らしい。
今日も、カラスの鳴き声はするし、ギャーギャー鳴いてるし、
セミもジージジジジィーって鳴きながら飛んでるし・・・なんか起きるのかな~と
不安な気持ちになるくらい、いろんな鳥の鳴き声がしてた・・・
どうやら、オナガ一族が巣立ち雛を連れて給餌に出てきてたらしい
青虫を捕まえたり、セミを捕まえたり・・・
それを幼鳥はジューイ・ジュルジュル・ビューイって鳴いておねだりしてる
そこへ椋鳥の大群も加わって狭い空を飛び回ってるから賑やかでしたよ
実はオナガは本当の自然林にはあまり見かけないんだそうです。
農耕地に点在する屋敷林、果樹園、住宅地など人の暮らしの近くにいる鳥
しかも関西や西日本では近年見られなくなったらしいです。
今は、本州の太平洋側では神奈川県以北、日本海側では石川県以北に
内陸では長野県以東でしか見れないらしい・・・どうしてだろう?
九州の一部にいたオナガ一族はカササギ一族との競争に負けたらしい
カラスの仲間だけあって学習能力は高いのに・・負けるが勝ちとばかりに
こちら関東では個体数を増やしていると言う説もある。
先月の市の野鳥講座でも、野鳥の数は増えているが種類が減っている、と
鳥の目・虫の目で辺りを見回すと環境の変化が見えてきますね。
花に集まる虫、虫を介して花粉が運ばれ実を結ぶ
花から虫へ、虫から鳥へ、いのちが繋がっている・・・食物連鎖
花の好きな人には害虫にもなり、虫好きには鳥は敵にもみえるかもしれない
見方をかえれば命のリレーになっているのだから
セミを銜えているオナガの親鳥に、目をそむけてはいけないと
その循環の頂点にいるのは決して人ではない!と、
今日の賑やかな鳥たちを見て深く思ったわけです~
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コメント
春さん、こんばんは~☆
確かに同定は難しいですよね
冬と夏・オスとメス・成と幼・開閉でも色模様がまったく違いますから♪
カラスなどはむしろ人間を嘲笑うかのように
賢く学習し都市鳥になったと言えるのではないでしょうか…
文明が豊かになった代償は、ストレス社会ですからね
だからこそ小さな生き物から元気をもらわなくちゃね(^_-)-☆
春さんのように、蝶や蜂と遊んで(カメラを通して)ネッ
投稿: 甘栗 | 2011年7月30日 (土) 19時47分
甘栗さん、お早う御座います。
紅シジミ有り難う御座いました。
小動物の世界って分類が多いので難しいですね。
そう言えば確かに「ギャー ギャー」となくオナガ、聞かなくなりましたですね、カラスのカーカーはBGMみたいな物ですが
野鳥たちにも住みづらい、居住地なのかも知れませんね
自分にも住みづらくなった都会と感じていますから、鳥達にとってはもっと現実的なのかも知れませんね
そうだ「椋鳥」ムクドリ 気がつきませんでした 有り難う、勉強に成りますね
春が来た
投稿: 春が来た | 2011年7月30日 (土) 08時19分