ハナダイコンの話
ハナダイコンはいろんな名前を持っています。
ちょっと詳しい人なら「ショカッサイ」って言えるでしょうね。
正式名称は アブラナ科 オオアラセイトウ属 「オオアラセイトウ」
エリザベス朝時代には、この花の芳香こそが至高とされ
貴婦人たちはこぞって寝室などに活けたらしいですよ~
今は、寝室どころか切り花として活ける人がどれだけいるでしょうね
そんなにいい香りがするなんて気付かなかったな~
撮りに行った日は、ものすごい風で砂が舞い辺りは薄茶色に煙ってたのに
今度逢えたら、そっと包み込んで芳香を確かめてみましょう~。
漢名の『諸葛菜』は「三国志」の登場人物、諸葛孔明が
食用に栽培を推奨してたからだと言われています。
ハナダイコンの名前で親しまれていますが、
アブラナ科なのでムラサキハナナとも言われています。
デジブック「**息吹**」に載せるために、ちょっと調べたら
かつて日本が起こした悲しい過去にまつわる良い話が出てきました。
かつて『紫金草』と呼ばれた話を、ここでは詳しくお話ししておきましょう~
日中戦争のさなか、南京虐殺事件の数か月後に現地を訪れた日本軍の
薬剤官・山口誠太郎氏は、戦災廃墟の中で咲いていたショカッサイに
胸を打たれ、1939年に種子を日本に持ち帰り栽培した。
そして南京の紫金山にちなんで「紫金草」と名付け、戦争犠牲者の
供養のために日本中に花を咲かせようと、汽車の窓から種入りの
土団子を投げたという。
紫金草は次第に広がり、やがて『平和の花』と呼ばれ親しまれるようになった。
1985年の「つくば万博」では100万袋もの種が世界に配られたそうです。
どうりで線路脇に春になると黄色の菜の花と、
紫色のこの花が仲良く咲いていますよね。
野の花さんぽで出会う花たちは、みな歴史の中を生き抜いてきたんですね。
| 固定リンク
「写真・草花」カテゴリの記事
- 春めき桜#20230316(2023.03.17)
- 幸せな黄色い福寿草 #20200228(2023.03.10)
- 小さな春の花#20220311(2023.03.06)
- 甘いと渋い(2023.03.04)
- カメラ猛者(2023.03.02)
コメント
haruさん、こんばんは☆
花が好き、と言っても野の花が大好きです。
園芸種よりも身近に咲いてる野の花が一番!
特に足元で健気に、ひっそりと生きてる雑草たちに心惹かれます。
信州で育った頃は、花と言えば
リンゴや桃の花と、タンポポ・クローバー・レンゲの花
やっぱり信州っ娘なんですね~
もう何十年も経ってるけど。
DBに嬉しいコメントありがとう♪
投稿: 甘栗 | 2011年5月12日 (木) 23時24分
今晩は。
色々と考えさせる物語があるんですね
知りませんでした、
ても、本当に花が好きなんですね
良いですね、
☆もでしたね、
はなだいこん
何所にでも咲いていて見かける花なのですが
においが良いんですか知りませんでした
今度確りとかいでみます。
DB素晴らしかったですね
ああゆう作品作りしなくちゃな~~
頑張ります。
投稿: 春が来た | 2011年5月12日 (木) 21時43分