『雪椿』に降る、気まぐれな春の雪。
雪椿が一昨日やっと咲きだした。
10年も前、友人のお土産「紅白・雪椿」2本を庭に植えておいた。
紅雪椿は咲かずに枯れてしまったけど、
白雪椿は4・5年前から咲いてくれている。
雪椿は、山間地に自生する椿の一品種で、
日本原産の椿には「やぶ椿」とこの「雪椿」があります。
雪椿は、その名の通り寒冷地の日本海側に多くみられ、
新潟県の木に指定されてます。
雪椿の特徴は、このように元からバラバラに開いていき
椿よりも小ぶりで、雄蕊が房にならない。。。
開く前に、雪椿の名の通り
昼から降った雪を被ってしまい 重そう~
もっとも~
雪椿は積雪1~3メートルの雪圧にも耐えて自生しているのだから
関東の気まぐれな雪など、どうと言うことはないはず。
雪椿:ユキツバキ ツバキ科ツバキ属 常緑広葉低木
学名:Camellia japonica ver.decumbens
日本は(北海道を除いて)太古から全土が
椿に覆われていた国だったというから、びっくりです~!
ある花道家の言葉
『桜が精神文化を語るとすれば、椿は生活文化を誇り続けている』
縄文時代から斧や櫛が椿の木で作られていたり、
実からとれる「椿油」も広く利用されてきたり。
濃い緑の葉も賞美されたことから
語源は「艶葉木・つやはぎ」「厚葉木」「光葉木・てるはぎ」
~「寿葉木・つばき」となったらしいです。
400年前海を渡り、地球を一回りした『カメリア・ロード椿の道』
16世紀にヨーロッパに伝えられた椿の花は『日本の薔薇』と呼ばれ
「椿姫」のマルグリットのようにコサージュにするのが流行り
西へ西へと伸びていった椿ロードは
400年の歳月を経て戦後の日本に帰ってきた、と。。。
欧米人の好む大輪咲きも、
ほとんどが日本の藪椿を母にもっているらしい、
と聞くと、山野を覆って咲く藪椿の原風景が
日本人のDNAに組み込まれている気がしてならない。
寒い中、春の到来を告げるように咲く椿の花。
こうして雪を被っても凛として咲いてる姿は気品さえ感じます。
3月も9日、気まぐれな春の雪に
身を縮ませて炬燵にもぐってた甘栗にも
雪椿を愛でるDNAが、きっと・・・あるはず!!
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コメント
tomorrowさん、お早うございます。
椿に秘め事は良く似合います、昔から霊木とされてたからかもしれません。だから秘め事は椿に託して荷を降ろしましょう~!
投稿: 甘栗 | 2010年3月15日 (月) 11時40分
深いですね。
椿といえば、一生のうちで決して忘れるこのない秘め事が僕にはあります。京都で学生のときだった。
月日は経ってしまったが、やはり忘れることがない。
投稿: tomorrow | 2010年3月13日 (土) 16時12分
深いですね。
椿といえば、一生のうちで決して忘れるこのない秘め事が僕にはあります。京都で学生のときだった。
月日は経ってしまったが、やはり忘れることがない。
投稿: | 2010年3月13日 (土) 16時08分