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2010年3月 9日 (火)

『雪椿』に降る、気まぐれな春の雪。

雪椿が一昨日やっと咲きだした。

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10年も前、友人のお土産「紅白・雪椿」2本を庭に植えておいた。

紅雪椿は咲かずに枯れてしまったけど、
 白雪椿は4・5年前から咲いてくれている。

雪椿は、山間地に自生する椿の一品種で、
 日本原産の椿には「やぶ椿」とこの「雪椿」があります。

雪椿は、その名の通り寒冷地の日本海側に多くみられ、
 新潟県の木に指定されてます。

雪椿の特徴は、このように元からバラバラに開いていき
 椿よりも小ぶりで、雄蕊が房にならない。。。

開く前に、雪椿の名の通り
 昼から降った雪を被ってしまい 重そう~

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もっとも~
雪椿は積雪1~3メートルの雪圧にも耐えて自生しているのだから
 関東の気まぐれな雪など、どうと言うことはないはず。

雪椿:ユキツバキ ツバキ科ツバキ属 常緑広葉低木
 学名:Camellia japonica ver.decumbens

日本は(北海道を除いて)太古から全土が
 椿に覆われていた国だったというから、びっくりです~!

ある花道家の言葉
 『桜が精神文化を語るとすれば、椿は生活文化を誇り続けている』

縄文時代から斧や櫛が椿の木で作られていたり、
 実からとれる「椿油」も広く利用されてきたり。

濃い緑の葉も賞美されたことから
 語源は「艶葉木・つやはぎ」「厚葉木」「光葉木・てるはぎ」
  ~「寿葉木・つばき」となったらしいです。

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400年前海を渡り、地球を一回りした『カメリア・ロード椿の道』

16世紀にヨーロッパに伝えられた椿の花は『日本の薔薇』と呼ばれ
 「椿姫」のマルグリットのようにコサージュにするのが流行り
  西へ西へと伸びていった椿ロードは
   400年の歳月を経て戦後の日本に帰ってきた、と。。。

欧米人の好む大輪咲きも、
 ほとんどが日本の藪椿を母にもっているらしい、
  と聞くと、山野を覆って咲く藪椿の原風景が
   日本人のDNAに組み込まれている気がしてならない。

寒い中、春の到来を告げるように咲く椿の花。

こうして雪を被っても凛として咲いてる姿は気品さえ感じます。

3月も9日、気まぐれな春の雪に
 身を縮ませて炬燵にもぐってた甘栗にも
   雪椿を愛でるDNAが、きっと・・・あるはず!!

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コメント

tomorrowさん、お早うございます。
椿に秘め事は良く似合います、昔から霊木とされてたからかもしれません。だから秘め事は椿に託して荷を降ろしましょう~!

投稿: 甘栗 | 2010年3月15日 (月) 11時40分

深いですね。
椿といえば、一生のうちで決して忘れるこのない秘め事が僕にはあります。京都で学生のときだった。
月日は経ってしまったが、やはり忘れることがない。

投稿: tomorrow | 2010年3月13日 (土) 16時12分

深いですね。
椿といえば、一生のうちで決して忘れるこのない秘め事が僕にはあります。京都で学生のときだった。
月日は経ってしまったが、やはり忘れることがない。

投稿: | 2010年3月13日 (土) 16時08分

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