春に冬の名前を持つ『雪柳』
白い小さな花をいっぱいつけて噴水のように溢れて満開の雪柳
それが、早くも もう満開です~
桜よりも、甘栗にとっては
この雪柳が咲くと 春がきたぁ~と、
心がざわめき ウキウキそわそわ してしまいます。
それは、調度23年前 都内からこの地に越してきた時
満開の雪柳が出迎えてくれたからです。
幼い娘達を抱え、知り合いの誰もいないこの地での新生活
不安と期待が入り混じって、ゆっくり花を愛でる余裕もない慌しい日々。
しなやかな枝に 雪が降り積もったように 枝垂れて咲く雪柳
初めて知った名前 『雪柳』
思えば故郷信州から上京して、この地に来るまでの東京での14年間
身近な花に目をやる余裕はなかった・・・
越してきて、おぼつか無い気持ちで周りを見渡した時
真っ先に出迎えてくれたのは、この雪柳。。。
雪柳:バラ科シモツケ属 落葉低木
学名:Spiraea thunbergii
Spiraea:シモツケ属
thunbergii:スウェーデンの植物学者「ツンベルグ」さんの
別名:「こごめばな・小米花」 「米柳」 「噴雪花」 「えくぼ花」
「小米櫻」・・・などと多いのは親しまれている証拠かな!?
中国原産と言われているが、日本原産であるとも考えられている。
花の一つ一つは本当に小さくて・・・8mm.くらい。。。
ちんまりとした櫻のような梅のような
でも、精巧な造りの5弁の花びらはとても可愛い。
真ん中が窪んでいて、えくぼの様な花なので「えくぼ花」
遠くから見ると木全体に粉雪を被ったように
枝の端まで白く覆われて、枝垂れた姿が噴水のようで「噴雪花」
春の暖かさの中で、寒い冬の冷たい雪の名前を持つ花だから
期待と不安の入り混じった心に深く刻まれたのかもしれない。
今年も満開の雪柳を見て、なぜか心がざわめいたのは
きっと、23年前が蘇ったからかもしれない・・・
そして、また新しい年度の替わるこの時期は
いつでも誰でも、期待と不安な気持ちになるからかもしれない。。。
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コメント
ウチの娘達も、雪柳の花びらを摘んでお飯事をよくしてくれました。ちょうど白米みたいになるので、幼子が小さな手のひらにいっぱいに摘んでも雪柳の花はちっとも減らない。
季節は巡り、花の便りは思い出を連れてやってきますね。
tomorrowさんも良い日をお過ごしください。
こちらは一日冷たい花冷えの雨降りです。
しっとりと落ち着いた一日になりそうです。
投稿: 甘栗 | 2010年3月24日 (水) 12時07分
おはよう
思い出の深い雪柳なんですね。
毎年この花の蕾が出るころ幼かったお嬢さん方が甦るのだろう。
僕は、スズランの森が懐かしい、娘が最初に鈴らんを摘んでくれたことを思い出す。
もう何年も過ぎてしまったけれど、近い森だから、よく散歩には行きます。
この森は、30年以上の僕の思い出を現実にみ、記録してくれています。
良い日で、甘栗さん!
投稿: tomorrow | 2010年3月24日 (水) 11時48分