カタクリの丘
「かたくり」って、どんな花?
市内の自生地へ昨日友人と訪ねてみました。
この辺りの北向き斜面の落葉広葉樹林の下に群生しています。
低木のサツキ~その上には古木桜がまだ樹枝だけなので
陽光が差し込む明るい斜面に花が咲き始めてます。
でも、あいにくの雨上がりの曇り空
ためらいがちに開くカタクリの花達ばかり。
春を告げる美しい花『かたくり』
ユリ科 Erytbronium japonicum
古名:堅香子・かたかご・・・由来は傾いた籠のように花が下向きに咲くから。
~もののふの 八十おとめらが 汲みまがう
寺井の上の 堅香子の花~ ≪大伴家持≫(万葉集)
慎ましさをたたえて、
うつむき加減に薄紫色の花びらが反り返って咲く姿は
春を迎えた喜びに溢れているような気がしませんか~。
根茎植物で、本来の片栗粉はこの根茎から。
現在はほとんどジャガイモ澱粉から作られているそうです。
芽を出すまで7~8年かかり、芽を出した春に花を咲かせ
5月中旬には地上部の生活を終え、
来春まで樹木の葉陰でゆっくり休養するらしいです。
その葉の最後の姿は、セミの翅のように美しく幻想的らしいので
機会があったらまた訪ねてみましょう!!
ヨーロッパでは「スプリング・エフェメラル:春のはかない命」と呼ばれているんですね。
長い間、真っ暗な土の中で、夢を見続けて
やっと咲かせた花なんですね~。。。
花言葉:初恋
あと一週間くらいは咲いててくれるようなので
また、お天気のいい日に訪ねてみましょう~!!
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