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2009年10月 8日 (木)

会津・番外編

五色沼へ向う途中、猪苗代湖畔に立ち寄り

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その先の「野口英世記念館」でも車を止めて休憩。
記念館には入らず、土産物屋の脇の軒下から奥に廻り込んでみた。

舗装されてない駐車場の先に広がる田園。
トンボがいっぱい飛び回っている。

近づいてよく見ると、小さな水溜りに無数の連結トンボが水際におしりを叩きつけている。

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X3_1034_029_3 こんな所に産卵して、

だいじょうぶなのかなぁ~?!

画像では砂利に同化しててわかりにくいが、2匹のつながったトンボは前が雄で、後が雌。結婚した後、産卵を終えるまでこうして連結しているそうな。雌の産卵と言う大仕事を終えるまで、雄が支えている訳ですね。

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X3_1034_033 たぶん、このペア達はアキアカネ

真っ赤な雄が前で、
赤茶色の雌がうしろ。

水面をたたき打つように産卵するので、
打水産卵と呼ばれています
≪連結打水産卵≫

アキアカネはこのほかに、泥面が広がっているところでは、泥を打つように産卵する連結打泥産卵をすることが多いそうです。

でも、こんなところに産み付けて来年の初夏の羽化までだいじょうぶなのだろうか?

自然の成す事に有無は言えないが、ちょっと気になったので調べてみた。

トンボは種類によって、それぞれの方法で、それぞれの場所に産卵するが、それぞれ持って生まれた産卵方法を変えることができない、らしい。

代表的なトンボの産卵について記しておきます(ほんの一部です)

  1. オオアオイトトンボの連結植物組織内産卵・・・高い木の枝に卵を産みつけ、生まれた幼虫は水面に落ちるが、もし水がなかったら、跳びはねて水まで移動するらしい。
  2. リスアカネの連結打空産卵・・・秋になったら空中から卵をまきちらします。水のないところに・・春になったら水が増える事を知っているらしい。
  3. ノシメトンボの連結打空産卵・・・こちらは草むらに産卵します。当然ここには水はなく地面もかなり乾いているけど春には水がやってくることを知っているらしい。
  4. ナツアカネの連結打空産卵・・・9月の稲刈り前の田んぼに産卵する。この時季に水はないが、春には田植えのために水を入れるのを知っているらしい。
  5. コノシメトンボの連結打水産卵・・・学校のプールのように水しかないところに産卵する。
  6. オオシオカラトンボの単独打水産卵・飛水産卵・・・浅い湿地のようなところで産卵する。
  7. アキアカネの連結打泥(水)産卵・・・上記
  8. キトンボの変わった産卵・・・いったん卵を水につけてから、ねらいを定めて泥面やコンクリート面へ卵をはりつける。とてもリズミカルな産卵らしい。

♪夕焼け小焼けの赤とんぼ~♪
トンボ達も、それぞれ工夫して努力してますね。
久しぶりに沢山の飛び回る赤とんぼに出会い、
しかも連結して小さな水溜りに群れて産卵する様は、
涙ぐましいやら、たくましいやら。
会津の思い出のひとコマとして忘れられないシーンになりそうです。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。

大型台風の接近で大荒れの中、
会津の思い出の記事を4日に亘って書き終えました。

ふぅー!皆様、お疲れ様でした。

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