金木犀・祭り
台風の過ぎ去った昨日、甘栗家の庭にも甘い香りが漂っています。
今年もまた街中いたるところに、この甘い優しい香りに包まれる日本の秋がやってきました。
香る花は他にもあるけれど、
金木犀ほどあちこちの御宅のお庭や生垣に植えてあるものはないんじゃないかな。
例年に比べて今年の開花は少し遅い。
2006年・・・10月4日
2007年・・・10月7日
2008年・・・10月6日
2009年・・・10月9日
一週間ぐらいで散ってしまう、この小さな花が、確か2006年は二度咲いて驚いたものでした。
原種のギンモクセイは何回か咲くらしいので、その名残かも。
白花の銀木犀のほかに、黄白色のウスギモクセイというのもあるらしいが、今日の記事を書くために調べて初めて知ったくらいだから、お目にかかった事はまったくない。一度みてみたいなぁ~。
いつか静岡県を訪れる事があったら、三嶋大社にある国の天然記念物に指定されている樹齢1200年の「うす黄木犀」を見てみたいものです。
昨日はまだ開ききってなかった金木犀の花も、今日は3分の1弱の花が開いています。
絶好の被写体・・・マクロ練習にピッタリ!
と言う事で、三脚に手持ちの三本のレンズを準備して、Mマニュアルで絞り値をいろいろ試して撮影してみました。
それぞれ味わいがあるでしょ~。
最初のシャーベットオレンジ色のもボケ感が甘栗的には好きだな。
さて、こんなにいっぱい花が咲くのに、実が生っているのを見たことがありません。
それは、金木犀には雄花だけ咲く雄株と、雌花だけ咲く雌株があり、日本には雄株しかないので実がならないんだそうです。
生まれ故郷の中国では、もちろん実がなっているようです。
園芸家の江尻光一氏が桂林を訪れた際、金木犀の並木道に実がなっていたのを見てびっくりした。と書いています。
園芸家もびっくりするくらいだから、甘栗が知らなくても当たり前ですよね。
江尻氏も書いていますが、実の生らない株をどうやって増やしたんでしょう?
私達の先祖は農耕民族ですから、挿し木にして増やす方法を早くから知っていたんでしょうね。いま全国に何万本あるかわかりませんが、すべて挿し木で増やしたとしたら、素晴らしい事ですね。
ご先祖さまの知恵と、続く園芸家の皆さんのご努力に敬意を表します。あっぱれ
| 固定リンク
「写真・草花」カテゴリの記事
- 春めき桜#20230316(2023.03.17)
- 幸せな黄色い福寿草 #20200228(2023.03.10)
- 小さな春の花#20220311(2023.03.06)
- 甘いと渋い(2023.03.04)
- カメラ猛者(2023.03.02)
コメント