HACHI
急に思い立って甘栗次女と観てきました。甘栗おじさんは可哀想で見れないと、アッシー君をかってでてくれました。
可哀想というより、ただ待っている、ずっと10年も待っている秋田犬(いぬ)の姿に、人が忘れてしまったもの、こころのずっと奥深くにある穏やかでささやかな感覚を呼び戻してくれるような温かな涙でした。
日本の「ハチ公物語」は虐げられてて、可哀想で健気で大泣きしちゃったけど、HACHIはすでに愛されている。(by 次女)
アメリカの文化の違いなのか、HACHIの意志を誰もが尊重して待ち続けるHACHIをみんなで温かく見守っている。
HACHIの目線がモノクロで描かれてて、そこはすごく良かったけど、ひとつ残念なのは、子犬時代のHACHIが「柴犬」だったこと。
秋田犬を小さくしたのが柴犬じゃーないよね。
うちのはなちゃんだって、コリーを小さくしたのがシェルティじゃないもの。
日本国外に渡った最初の秋田犬は誰のワンちゃんだったか知ってましたか?
この映画でもチラッと古い写真が出てたけど、甘栗はすぐ気づきましたよ!
なんと、ヘレン・ケラーさんの「神風号」なんです。
忠実で気高くて頼りがいがある秋田犬は、ヘレンさんの側でもずーと寄り添っていたんだろうね。ヘレンさんの手は、秋田犬の大きな頭やまっすぐに伸びた前足を、やさしく撫でたんでしょうね。ヘレンさんの腕は太い首をそっと抱いて、鼻と鼻を近づけて見つめあったんでしょうね。
見えなくても、聞こえなくても、話せなくても、
そこにいる、ただそこにいるだけで、いいんだよね。
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